明日じゃない、今だ、そしてこれは禁煙じゃない

初めて煙草を吸ってから、ずっと煙草が好きだ。

バイト先で、先輩にすすめられたときに、KOOL MILDを吸った。それが初めての煙草。吸った感想は「あ、俺吸えるな」と「メンソールはなんか違うな」というものだった。

それから色んな銘柄の煙草を試してみた。どれが自分が一番気にいるか、味を見ていた。自分が吸ったことのない煙草を吸っている人がいたら1本貰って吸って、でもこれは違うかな、と思うことの繰り返し。その後、初めて自分で買った煙草はMarlboro。赤いやつ。デザインが気に入ったのと、たまたま周りに吸っている人が誰もいなくて貰うことができなかったから、自分で買った。

Marlboroは、1本を吸った後すぐに激しく気分が悪くなり、吐いた。

だけどしばらくして落ち着いてから、せっかく自分で買ったのに捨てるのは勿体ないという気持ちから、2本目以降を吸い始めた。1日に1本から始まったと思う。気がつけば頭痛も吐き気もしなくなって、Marlboroが好きになっていた。初めて買った1箱がなくなると、またMarboloを買った。

それから約3年、Marlboroを吸い続けることとなった。もちろん1日1本ではなく、1日1箱弱ぐらいのペースでだ。赤いMarboloの次には、Marlboro MEDIUM、その次はLIGHTS、次はULTRA LIGHTS、とニコチン・タールの量は減っていったが、ずっとMarlboroが好きだ。

煙草を初めて吸ってから、もう何年も煙草は自分に欠かせないものになっている。その煙草と共にあった日常・非日常、一緒にしたこと、あったこと、考えたこと、聴いたこと、飲んだこと、話したこと…、いっぱいある。自分はそれらがみんな好きで、だからこそ過去も今も未来も自分には煙草が必要なんだと考えていた。


だけど、今、上に書いたようなことは、さっぱり忘れる。


頭痛の原因になっているから禁煙する。
お金の節約になるから禁煙する。
禁煙程度を試みてできない俺は情けないから禁煙する。


色んな禁煙の理由を考えて禁煙を試みて、失敗していた。

だから、もう禁煙なんて試みない。今やろうとしていることは、禁煙じゃない。だから禁煙の理由を考える必要もない。


誰かに煙草をすすめられたときに「いや、俺は吸わないから」と断っていた時期があった。煙草なんて知らないときから、色んな楽しいことがあり、色んな思い出を作っていた。今、またその時期に戻る。


俺は煙草を吸ったことなんてないし、これからも吸うことはない。

Marboroのデザインは好きだな。煙草に関してあるとすれば、これだけだ。

Special Thanks

@x5gtrn 僕は煙草を『すっていなかった』と思いこむことで、やめました。もう6年になります^-^

hrys on Twitter: "@x5gtrn 僕は煙草を『すっていなかった』と思いこむことで、やめました。もう6年になります^-^"