Paul Grahamに初めて触れた

Paul Grahamの「知っておきたかったこと(What You'll Wish You'd Known)」を読んだ。Paul Grahamのエッセイ読んだのは初めて(遅い!)だったのだが、テーマとタイミングが自分によく合っていた。縁を感じる。

エッセイは他にもたくさんあり、和訳を公開することが許可されている。

最新のエッセイの和訳や、Paul Grahamに関することはこのブログで更新されている。

エッセイ集は本にもなっていて、これは業界ではとても有名。会社の本棚にもあった。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

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知っておきたかったこと(What You'll Wish You'd Known)」を読んで気になったところをひとつひとつ引用しながら、自分にあてはめて考えたことを書き残そうと思う。

…思ったのだがひとつひとつに書くと時間がかかって面倒になってやめてしまいそうなので、今回は引用するだけにする。後でそれぞれの引用を1つのテーマ・1エントリのような形で書くようにしたいな。

だから、風上を自分で見つけ出さなくちゃならない。風上を知る方法のヒントをいくつかあげよう。賢い人々と、難しい問題を探すことだ。賢い人々は自分達で固まりがちだ。そういう集団を見つけたら、たぶんそれに参加する価値はある。但し、そういう集団を見つけることは簡単じゃない。ごまかしがたくさんあるからだ。

What You'll Wish You'd Known

一番良い防御は、常に難しい問題に取り組むようにすることだ。小説を書くことは難しい。小説を読むことは簡単だ。難しいということは、不安を感じるということだ。自分が作っているものが上手くいかないかもしれないとか、自分が勉強していることが理解出来ないんじゃないかという不安を感じていないなら、それは難しくない問題だ。ドキドキするスリルがなくちゃ。

What You'll Wish You'd Known

もしもう一回高校をやりなおさせられるとしたら、ぼくは学校を昼間の仕事のようにあしらうだろう。学校でなまけるということじゃないよ。昼間の仕事のようにやる、っていうのは、それを下手にやるってことじゃない。その意味は、それによって自分を規定されないようにするってことだ。

What You'll Wish You'd Known

好奇心を持っていると、努力が遊びになる。アインシュタインにとっては、相対性理論は試験のために勉強しなくちゃならない難しい式の詰まった本ではなかったはずだ。それは解き明かしたい神秘に見えていただろう。だからたぶん、彼にとって相対性理論を見出すことは、今の学生が授業でそれを学ぶことほど、努力とは感じられなかったんじゃないかな。

学校で植え付けられる幻想の一番危険なものは、素晴らしいことを為すには自分に厳しくなければならないというものだ。

What You'll Wish You'd Known

今、ぼくは素晴らしい仕事をした人を何人も知っているけれど、みんな同じなんだ。自分を律するということをほとんどしない。延ばせることはぐずぐず先に延ばすし、興味のないことをやらせようとしても全くの無駄だ。

What You'll Wish You'd Known

仕事をしてないと具合が悪くなるし、仕事を始めるだけの自律心は持っている。ひとたび仕事を始めれば、興味の方に圧倒されて、自律心は必要なくなるんだ。

What You'll Wish You'd Known