NetBeans 6.0.1は最初の障壁を取り払ってくれた
JavaとRubyを本腰いれて勉強する。そのためのIDEの選択肢のひとつであったNetBeansをMacBookに入れてみる。6.0.1の日本語版が出たのが先週なんてことは意識になかった。
NetBeans IDE 6.0.1 を内容「すべて」でダウンロード。JavaもRubyも(Railsも)これでOKらしい。Mac OS X版。本体であるNetBeans.pkgをインストール。起動してみると全体の雰囲気がとても(Eclipseよりも)Macに合っている(Windows版は知らない)。最初に表示されたページにあったビデオガイド(英語)とドキュメント(インデックス以外は英語)へのリンクをメモ。
少しずつ見ていこうと思ったが今はやめ、サンプルプロジェクトがあったのでそれを動かしてみることにする。Java(アプリ・Web)、Ruby、C/C++それぞれにサンプルが充実。「ん?Webのサンプルって…」と思って「サーブレットの例」というサンプルプロジェクトを開く。
使うサーバが不明だからこうやって解決してね、という忠告が出る。解決方法まで出るのは親切だなぁと思いながら、でもまぁ今面倒だし雰囲気だけ見ることができればとソースをエディタに表示して眺める。ソースはコンパイルエラーが出ている。理由はjavaxパッケージのクラスが見つからないため。
…Tomcat入れてみるか、と、NetBeansにくっついていたapache-tomcat-6.0.14.pkgをインストールする。NetBeans本体もそうだったがインストールは何も考えず次に進めていくだけで終わる。IDEを起動して忠告にあった通りに今入れたTomcatをサーバとして利用すると設定する。何も難しくない。プロジェクトの再構築を行う。コンパイルエラーが消える。
「え?もしかしてこれでサーブレット起動するの?」と半信半疑でプロジェクトを実行。結果、http://localhost:8084/ でサンプルサーブレットによるページが表示される。
なんだそりゃ…。
正直、信じられない。初めて使ったIDEでこんなに簡単にWebアプリ(Java)を動かすことができるなんて…。3年前、初めてWindowsマシンにEclipseを入れTomcatを入れ、Internal Server Errorを出さずに目的の真っ白なページを表示させるのに、当時初心者の自分がネットや本を見ながら設定したりでどのくらい時間がかかったと思ってるんだ。…思い出す、2日だ。
MacでそろそろJava・Rubyの勉強・開発をしたいなと、そのためにはIDE入れたいなと、どれにしようかなと、ずっと悩んでいた。実際は悩んでいるふりして、ただ面倒でやっていなかっただけだ。
Eclipseは試行錯誤しながら仕事・プライベートで使ったことがある。使い勝手も知っているつもり。プラグイン入れたりで初期設定が面倒だということも知っているつもり(今となっては先入観?)。それができればイイ感じだということも知っているつもり。だからEclipse Europeはしばらく前に入れていた。だが、コンソールJavaアプリのソースを試し書きするためにしか使っていない。プラグインやTomcat、探して選んで入れなきゃでも面倒だなぁとほったらかし。
NetBeansはVersion.4か5だったかWindowsに入れたことはある。日本語情報も少なく画面の雰囲気もEclipseに比べ気に入らず、入れただけで何もしなかった。昨年から、NetBeansはかなり変わったという話はチラチラ聞き、「NetBeansはどんどんよくなっている。特にRuby on Rails開発ならNetBeansが最高のプラットフォームだ」と某勉強会でSunの方が語っていたのも聞いた。だが何もしていなかった。(Eclipseを使っていたからだといえ試すことすらしなかったのは最低>俺)
そして今朝、個人的に色々なことがあり「今からやらなきゃ!」とNetBeansを初めてMacにインストールしようとする。インストールして少し動かして、これだ。環境が、もうできた。(環境=自分のプログラムの勉強のための)
素晴らしい。いつからこんな感じになったのだろうNetBeans。Eclipseはこうはいかない。自分でTomcatの設定をしっかりし、IDE(ここはEclipseのこと)と連携させる能力・知識も重要だ。だが、「Java・RubyでWebアプリ作成の勉強をする」目的においては、すぐにこなす必要もなく、時間をかけるべきところでもない面倒な障壁だ。
NetBeansを起動したときに最初に表示されるニュースページからみつけたブログより。
ここまで書いて、そもそも初心者は
「インストール」すらしていない事を思い出す。
すると…
ぱっと見で情報の多いEclipseを選択するだろう
ある程度、情報を自分で探すようになる頃には
Eclipseに慣れてしまっている気がする…。
だから、不便でない限りなかなか乗り換えは起こらない。
これはイカンです…NetBeansはインストールしてみるとイイ!んです。
《from http://d.hatena.ne.jp/happy_ryo/20080212 (NetBeans vs Eclipse Round2 )》
インストールしてみるとイイ!!
確かに現時点でも情報は少ない。初心者に関わらず、Eclipseユーザ(特に昔からの)は今のNetBeansがどんなものか、なかなか知ることもができないかもしれない。関心も少ないのかもしれない。でも、インストールしてサンプルを少しでも動かしてみれば、プロジェクトを作成してみれば、Eclipseとは違う素晴らしさに気付くはず。(そもそもEclipseにサンプルプロジェクトなんてない)
今の時点では自分でまだコード書いてはおらず、IDEとしての使い勝手はまだ把握できてない。自分がずっと面倒に思っていた障壁を取り除いてくれ、やる気を出させてくれ、なんだか感動させてくれたNetBeansを、これから使っていこうと思う。
先月、こんな本も出ていたようだ。
創るJava 改訂第2版 ~NetBeansでつくって学ぶ Java GUI & Webアプリケーション~
- 作者: きしだなおき
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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