ZeptoLinerに、メモを書く気持ち良さを感じた

それは、MOLESKINEを持ち歩き、電車の中で思いついたことをサラッとを書いた時に感じた気持ち良さだ。ZeptoLinerはiPhoneを文房具の域まで持ち上げた気がする。もちろん今までにあった持ち運べる(アナログな)文房具にはなかったものを備えて。

この新しい試みのソフトウェアを、一緒に育てていただくつもりでおつきあいいただけると幸いです。

長文日記

こういう言葉に弱いので、買ってみた*1。で、1日しか使ってないけれど思うところがあったので感想とか。


この映像で手帳をポイッ!としているように、iPhoneを持ってからメモ帳を持ち歩かなくなった。だけどiPhoneと今あるアプリじゃまだやりづらい所がいくつかあって…。その大きなところがZeptoLinerで埋められた感じ。

このエントリの大枠はZeptoLinerで書いた。自分はZeptoLinerを使うまでiPhoneでこんなに長い時間、そしてこんな文字量を書いたことはなかった。「iPhoneでメモ取ったり長文を書く気にはならないよ」とiPhoneについて人に説明するときに言っていた自分だが、気が付いたらiPhoneで長文書けていた。

iPhoneを使って数ヶ月、少なくともちょっとしたメールやTwitterへのポストをiPhoneからやっている自分は、iPhoneでの日本語入力に対しもう不慣れな部分はない。つまり慣れたのでそこにそんなに不満はない。文字入力の効率の良さはHappy Hacking Keyboardとは比較にならないのは当然としても、長文書こうと思えなかったのは入力デバイスの問題だけじゃなかったんだと今思う。初めてiPhoneiPod touchだったが)のメモアプリを起動し少しメモを取ろうと試みて「使えねー」と感じ実際に全く使わなかった理由は、日本語が書きづらいから、ではなかった。数行書いて、書き直したい・編集したいと思ったときに、それをする気にさせなかったからだ。

なぜ、iPhoneで長文入力/編集をしたいのか?

長文日記

別に長文書きたくてZeptoLinerを使ってみたわけじゃなかった。長文書くつもりなんて全然なくて、メモ取りやすいのかなぁ、iPhoneもっと便利になるかなぁと思って。

さっき「長文書けた」と言ったけれど、よく考えたら長文を書いてない、と気付いた。長文を書いた感覚がない。ZeptoLinerで書くラインに対しての文字数は、Twitterへの1Postよりも短かったりする(自分は、かもしれない)。気負いも手間もそれと同じ程度。それを思いつくままに書いていき、並び替え、今気になることの一覧が上手くまとまった。ブログの下書きができあがった。


そういえば、今はすっかり持ち運ばなくなってしまったMOLESKINE(Ruled Notebook)にも同じような書き方をしていた。もちろん凄い勢いで数ページ書くこともあったが、思いついたことを書く際、大体それは2行〜3行で収まる。(ユビキタスキャプチャを試みていた)。

だからかもしれないけれど、ZeptoLinerで小出しに思うことを書いていき、それが少しずつまとまって来た時、MOLESKINEに初めて何かを書きなぐったときと似た「気持ちよさ」を感じた。

この「気持ちよさ」は、MOLESKINEに対して感じたわけでもZeptoLinerやiPhoneに対して感じたわけでもなく、書きたいことがあって、ここに書きたい思えるモノがあって、それをスムースに行えた時に持ったものだ。それをiPhone+ZeptoLinerで持てたことに、結構感動した。そしてそれは、ZeptoPadの感動より分かりやすかったりする。

Moleskine Classic Notebook, Pocket, Ruled, Black, Hard Cover (3.5 x 5.5) (Classic Notebooks)

Moleskine Classic Notebook, Pocket, Ruled, Black, Hard Cover (3.5 x 5.5) (Classic Notebooks)

ということで、まとめ。

良いと思ったところ

  • 書くことに集中できる
    • ZeptoLinerは機能は基本的に書くことのみ。
    • この状態は小さいメモ帳を片手に、ボールペンを片手に持っている時に似ている。
  • 安心して書ける(iPhoneのバッテリ残量を気にする以外は)
    • 修正しやすい、ということ。思いついたまま小出しに書いて、後から自由に文の順番を変えられることが便利。ノートのテーマと違ったことを書いたとしても、後からコピーペーストで分類すれば良い。
  • 完成度の高いメモを作れる
    • やっぱりiPhoneでほんとに全文書ききれるのかはまだ分からない。だからこそ、全部を書こうとは思わず、ポイントを書くのとその流れを組み立てることに意識できる。編集しやすいという点は、上記の「安心して書ける」とは別の、MOLESKINEにはないメリット。
  • 結果的に長文が書ける
    • 完成度の高いメモは、修正・編集・加筆しやすいというメリットが更に活きて、ブログの下書きレベルの長文になったりする。

あれば良くなると思ったところ

  • Undo/Redoしたい
    • スクロールさせたいときにカーソルがあるキーに誤って触れて動かしてしまうとスクロールでなく移動になる。あわてて色んな行をつまんでばらばらにしてしまうことがあったのだが、このときUndo機能があると便利。またUndoは間違えてラインを削除したときに復活させる唯一の手段ともなると思う。
  • 文字の色を変えたい
    • ライン単位で変わっても構わないと思う。(2008/11/18追記:カラフルにしたいのではなく目立たせるのが目的なので、太字になるだけで十分)
  • メモのフォルダ分けしたい
    • メモが増えると思うので。
  • メモの作成日と更新日時が表示されたら嬉しい
    • それもメモしておけばいいという気もするけど。
  • PCとの連携、というよりWebとの連携…
    • Evernoteアプリのように、WebにあるものをiPhoneで開いて編集可となれば凄い。
  • ZeptoPadとの連携
    • iPhoneの制限が解けたあかつきには…。Liner→Padの一方通行な気がするけど、すごく色んなことができそう。
そういや…

アウトラインプロセッサと呼ばれるソフトは使ったことがなくて、PC上のメモは全部テキストエディタだった。アウトラインプロセッサが得意とすることを調べてみると、自分がテキストエディタでやってることはアウトラインプロセッサを使った方が簡単なんだなと気付いた。今はテキストファイルでブログを書いているが、書いたパラグラフをカット&ペーストで上や下へ移動させるのはしょっちゅうのことだ。

初めてアウトラインプロセッサに興味を持ったので、Omni Outlinerを購入しようかと思ったが、とりあえず衝動買いの癖は抑えた。

フリーのソフトでもいいかもしれないけれど、普段使うソフトは、かっこよくないとだめだよなー。

*1:正直言うと天下一カウボーイ大会で見た時からずっと気になってました。

*2:ZeptoLinerのプロモーションビデオのBGM、電脳空間カウボーイズPodcastに挿入されたりする曲とメロディーや雰囲気が似てるんだけど、作ってる人同じなのかな。