ロバート・マウラー『脳が教える! 1つの習慣』

脳が教える! 1つの習慣

脳が教える! 1つの習慣

小さな質問をする

○ヵ月後にこうなっていたい!こうしなければ!!という目標が達成困難である(かもしれない)とき、爬虫類脳・哺乳類脳・新哺乳類脳に分類した後の「哺乳類脳」は「逃走すべき」という信号を送るらしい。
だが、

「小さな質問」をすることで、闘争・逃走反応のスイッチはオフの状態に保たれる。(p.70)

同じ質問を習慣的に繰り返し、辛抱強く答えを待つという、たったそれだけの行為で大脳新皮質は活発に動き出す―私はそう考えている。(p.71)

大脳新皮質は新哺乳類脳のこと。

ここで質問をするにあたり注意すべき点。

心をダメにする「否定的な質問」を避ける
(中略)

  • どうして私はこんなにまぬけなんだろう?
  • 私はなんて愚かなんだ?
  • どうしてほかの人はみな、私より楽で恵まれた生活をしているのだろう?

こういった質問も脳に働きかける力をもっており、欠点や過ちに―現実のものだけでなく、頭のなかで想像したり誇張したりしたものにも―情け容赦ない強烈な光を当ててしまう。質問は知的エネルギーを刺激する。それはいい。だが、そのエネルギーが内に秘めた弱い部分をかき乱し、欠点を強調するためにも使われるのだ。(p.83)

否定的な質問をするのではなく、解決に向けた「小さな質問」をしていくというところは、

にあった会議の進め方に共通するところがあると思った。つまり「小さな質問」をしていかずに、会議や人生で考えようとしている大きな課題を解決するのは困難だということ。

小さな思考を活用する

ここで紹介されていた手法、「マインド・スカルプチャー」については改めて調べたい。

小さな行動を起こす

そして小さな一歩を見つ、一歩ずつ進んでいく。ほんと小さくていい。「毎日筋トレをする」ために「毎日かならず寝る前に床に座ってみる」とかかな。

「小さな一歩」の美点でもあり、むずかしい点でもあるのは、「信じる心を必要とすること」だ。
(中略)
自分の身体や脳には、たどり着くべきところへたどり着かせてくれるパワーがあると信じることが大切なのだ。(p.208)

小さな問題を解決する

小さな問題をその場で解決することが、のちのち、はるかに大きな問題が発生するのを防ぐ。(p.153)