OmniFocusの同期先に無料WebDAVを利用する

OmniFocusをMacだけではなくiPhoneでも使いたいため(または複数Macで使う場合は)同期設定をする必要がある。iPhoneアプリを導入したときのことは、

に書いた。このときはBonjourを利用することにした。

だがiPhone版OmniFocusのアップデートの影響か、Bonjourでの同期に失敗することが多くなった。右のようなエラー画面が出る。再起動を繰り返して上手く動くときもあるが、最悪、アプリのインストールをし直さないと復旧できないこともあった。

なので、Bonjour以外の同期方法で行うようにする。Mobile Me・Bonjour以外にはWebDAVを使うしか選択肢がない。(OmniFocusの同期だけのためにMobile Meの年会費は払えない。)

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ということで、このサービスを使うことにした。無料版でも機能は色々ある模様。

  • 2GB secure disk
  • Webpage
    • url: www.username.mydisk.se
  • Guest account
    • Administrated via web
    • Another account with the files you select
  • Backup
  • Photo page

WebDAVについてはOmniFocusの同期でしか利用しないつもりのため、無料の「2GB secure disk」があれば問題ない。というか2GBもいらない。OmniFocusのデータだけなら多くても数10MBぐらいだろう。

このmyDisk.se、以前試したBox.netに比べると同期速度も許せる範囲。今のところ接続に失敗するようなこともない。今まで外出前に同期を忘れないように心がけていたが、ローカルネットワーク(自宅)にいなくてもiPhone版OmniFocusの同期を行うことができるようにもなり、OmniFocus GTDライフがさらに快適になった。

勝間 和代『起きていることはすべて正しい』

フォトリーディング+読み飛ばしで、1時間弱で読んだ。著名人の名前がたくさん出てきて鬱陶しかったり、実例に関心が持てず読む気がしないところは飛ばした。ところどころ「おっ」と目が留まる箇所はあって、そのうち2つをまとめて(引用して)おく。

フォトリーディングは五感を鍛える訓練

フォトリーディングのトレーニングの正体は、潜在意識に情報を入力しやすくして、それにさらにアクセスしやすくする仕組みだと思っています。(p.110)

ある意味、フォトリーディングは五感を鍛える訓練だと思います。したがって、フォトリーディングのテクニックは習慣化することが重要です。
(中略)
まず、ありのまま五感を使って潜在意識に入れて、そして必要に応じて顕在意識からアクセスするのがコツです。しかも、いつもこれを意識せずに行うのです。(p.112)

無意識に音楽を聴いていても潜在意識に入っていくことは実感できている(これは訓練した・しているつもり)。読書も状況判断もこんな風にできれば良くなるのかな。

迎合せず、自尊心を保つこと

なんせ今の自分は自尊心を持てていないわけで…なので気になった。

セルフエスティームが安定している人はメンタルバランスが取りやすく、また、周りの人に無理に迎合する必要がないため、自分の実力がよりはっきりしやすい環境を整えることができます。(p.290)

無理に迎合しないようにすることで、自分を保ち、自尊心をキープできるようにする。迎合しないというのは、自分の意志を伝えるということ。

たとえば、私はコーヒーを飲みません。ただ会議によっては全員がコーヒーということはいまでも少なくありません。そんなときに、きっぱりと「コーヒーを飲まないので水がほしい」と言えるかどうか、そんな小さな習慣1つひとつが、実は相手と迎合しない姿勢を生み出していくのです。(p.290)

そして、そのことが言えない人は、自分にもイライラするうえ、コーヒーを出してきた相手にも恨みを感じてしまいます。これは不健全ですから、丁寧な言い方で説明をするほうが、実は相手を思っているのです。(p.291)

自分は何かに迎合することは少ない方だと思っているが、このコーヒーを断る例のようなことはまぁいいかと思ってしないことが多い。でもそれがお互いにとっても良いこと→迎合しないこと→自尊心を保てること、であるのなら、ちょっと実践していこう。

MINUS Membershipのススメ

Richie Hawtin率いるレーベル「Minus」には、世界のどこにいても会員になれるメンバーシップがある。

こちらが申し込みページ。そこには以下のような特典が書かれている。

  • Free MP3s of all MINUS and PLUS8 music released during your membership, sent to you on the release date with accompanying unique artwork for each track although we reserve the right to not include any release of more than 20 tracks (our artists need to eat).
  • 10% off of all orders on m-mus.com
  • Upfront members-only updates & surprises such as previously unreleased tracks, mixes, news, podcasts and more throughout the year

特筆すべきは音源配信。昨年夏から始まったメンバー向けの配信サービスでは、

  • 7月 … 10曲1.1時間
  • 8月 … 5曲0.5時間
  • 9月 … 7曲0.6時間
  • 10月 … 13曲1.6時間
  • 11月 … 17曲1.7時間
  • 12月 … 21曲2.6時間(プラス1曲1.1時間のMix)

と、合計73曲延べ8時間以上の音源が、無料配信された。

今年に入ってからは、Making CONTAKT DVDに付属しているSoundtrack CD収録曲全てを配信。

Making Contakt

Making Contakt

今週は先日Plus8からリリースされたばかりのMatthew Hawtin(Richie Hawtinの弟!)の3時間以上のAmbient Mixが配信された。毎回案内メールには、

Please remember that we're giving you great music, so please don't deny us and our artists a decent living making music by sharing these files with the whole world.

If you have any problems let us know - If you like this service let your friends know.

と書かれていてニクイ。だからずっとブログで紹介しようと思っていてやっと書けた。


年間30ユーロ、約4000円。それでMinusファンにはお得すぎる特典だ。

もちろんニュース配信もあり、Richie HawtinTwitterを始めたとか、Twitter DJアプリをリリースしたとかの情報もいち早く入手できる。

会員になれば写真のメンバーシップカードと、Minusロゴのピンバッチがわざわざベルリンから送られてくる。こんな素敵なサービスをやってるDJ、レーベルは他にないんじゃないだろうか。このメンバーシップを知らないRichie Hawtinファン・Minusファン・Minimal Musicファンにオススメ。個人としては、見習いたい。

まったく、Richie Hawtinには見習いたいところがいっぱいだよ!

Paul Grahamに初めて触れた

Paul Grahamの「知っておきたかったこと(What You'll Wish You'd Known)」を読んだ。Paul Grahamのエッセイ読んだのは初めて(遅い!)だったのだが、テーマとタイミングが自分によく合っていた。縁を感じる。

エッセイは他にもたくさんあり、和訳を公開することが許可されている。

最新のエッセイの和訳や、Paul Grahamに関することはこのブログで更新されている。

エッセイ集は本にもなっていて、これは業界ではとても有名。会社の本棚にもあった。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

知っておきたかったこと(What You'll Wish You'd Known)」を読んで気になったところをひとつひとつ引用しながら、自分にあてはめて考えたことを書き残そうと思う。

…思ったのだがひとつひとつに書くと時間がかかって面倒になってやめてしまいそうなので、今回は引用するだけにする。後でそれぞれの引用を1つのテーマ・1エントリのような形で書くようにしたいな。

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もう自分の考え方を変える意外に方法はない

勘違いは怖い。理解していなかったり間違って理解していることに本人は全く気づかないのだから。

自分がものすごい勘違いというか思い違いをしていたことに気づかせてもらった。

  • 物事の(会社員の)大前提とも言えるルールをちゃんと理解していなかったこと
  • 物事のルールを守るという意識がなかったこと
    • 大事なことだと知っていて守るべきだ思うことだけで十分だと思っていたこと
  • 自分の考え方を変えなければいけない場面で、それをするのを避けていたこと
    • なのに自分を変えようとしている、変えていると錯覚していたこと

そして、努力してやることではない部分に一生懸命なっていて、しかも努力の仕方も間違っていたこと。努力の仕方が間違っているのに「こんなに努力しているんだ」と言うことは、自分は嫌いだ。したくない。けれどもそれをしていた。それが分かったときはものすごくショックを受けた。2日経った今もまだ呆然としているところがある。

自分が馬鹿すぎて何も偉そうなことが言えない。この状態で何を言っても言い訳にしかならないことを自分は知っている。情けないし、恥ずかしい。ずっと逃げていて、逃げる言い訳を探していただけなんて。

もう一つ学んだことがある。それは、ルールを守っていれば、そのルールの必要性についての理解を問われることはないが、ルールを理解していなくてもいいというわけではないということ。ルールを理解した上で守らないことを自分の意思によって選択したと思うことがある。でもそれは自己満足で、守るべきルールを守っている人にとっては、ルールを理解しておらずその言い訳をしているだけにしか見えない。

今回、信用している人に厳しく言ってもらえたことはとても良かった。言われなければ分からなかったことだ。

そして、人から厳しく言われるってことは、自分が甘かったということだ。でもここで、自分が甘いから厳しくする、自分を律するのは違うんだと思うようになった。

考え方を変えればいいだけだ。

初めて「太った」、短期間で「腹がでた」

身長171cm、ここ数年の平均体重は57kg。52kgまで落ち込んだこともある。高校生時代、部活をやって体を鍛えていたときがMaxの体重で、そのときは62kgだった。ここ数年はずっと太りたい=筋肉を付けたいと思っているのだが、今年2月に入って、生まれて初めてかもしれない「これは太った…」と気付かされた。

まず、腹が出た。明らかに腹が出た。服を着ていてもよく分かる。他人がどう思おうが自分で見て以前より腹が出ている。気になって久しぶりに体重計に乗ってみたら61kgだった。最後に計ったのは年末年始ぐらいたと思う。一ヶ月ぐらいで滅多にならない60kgオーバーに加え、体の見た目の変化も出てきたわけだ。

だが問題なのは、体重が増え腹が出ただけで、一番気にしている頬のこけ具合が全く改善されていないことだ。実際、1ヶ月ぶりにあった知人に「また痩せました?」と言われた。

太ったのは間違いない。ではなぜ太ったのか、この1ヶ月を振り返ってみた。

  1. 1月以降、仕事に復帰し平日会社通勤が再開してから、ほぼ毎日1日1食、まともな食事は昼のみである。
  2. 自宅では菓子類・酒は全く摂取していないが、勤務時間中は休む間もなくピーナッツかチョコレートを食べている。
  3. 腕立て伏せ・腹筋などの筋力トレーニングは半年ぐらい、全くやっていない。
  4. 去年、1日3食ちゃんとした食事を食べ、ちゃんと睡眠を取り、ちゃんと仕事に行っていた時期もあった。そのときの体重は57kg前後であった。

この4つの事実から、今回の「太った」という事実は、全く健康的でないことが分かる。体重61kgであるということは全く問題ない、体重増加は望んでいたことだ。頬のこけ具合がマシになっていないことも、まぁいい。だが、この腹の出かたは納得が行かない。体重が減るとしても対策を立てなければいけない。

その対策。

  1. 1日2食をしっかり取る。就寝時間が早めなので夕食は食べないにせよ、朝と昼にしっかり食べる。
  2. ピーナッツ・チョコレートを勤務時間中に食べない。口にお菓子を運びたくなったら、アメかガムにする。
  3. 腕立て伏せ・腹筋などの筋力トレーニングを毎晩行う

できないことはない。自分の体は信じてる。1ヶ月も続ければ、2ヶ月前の体型に簡単に戻るだろう。

池谷 裕二『単純な脳、複雑な「私」』

単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」

「ラングトンの蟻」というのを初めて知った。これは興味深い。

平面が格子状に構成され、各マスが白または黒で塗られる。ここで、1つのマスを「アリ」とする。アリは各ステップで上下左右のいずれかのマスに移動することができる。アリは以下の規則に従って移動する。

  • 黒いマスにアリがいた場合、90°右に方向転換し、そのマスの色を反転させ、1マス前進する。
  • 白いマスにアリがいた場合、90°左に方向転換し、そのマスの色を反転させ、1マス前進する。

この単純な規則で驚くほど複雑な動作をする。当初でたらめな動作をしているが、アリはいずれ例外なく10000歩ほどうろついた後に真っ直ぐな「道」を作る動作に入る。これは初期のパターンがどうであろうと殆ど関係ない。

ラングトンのアリ - Wikipedia

↓これ。(これもWikipediaより)

この本の特設サイトにゆっくりした動画があるって、説明文に『「意志」を感じさせる動き。』とある。文中にもあった。

このラングトンの蟻の現象について「意志」と呼び、その発生の瞬間を「創造的なもの」と考えることが面白いと思った。

創発の瞬間にたまたま居合わせると、僕らはひどく驚いてしまう。予想外だし、一見、あんな単純なルールの寄せ集めでは説明がつかないような、複雑なものを目の当たりにした気がしてしまう。
こう考えるとさ、「意図」とか「意志」とか、あるいは「生命っぽさ」というのは、本当にあらかじめそこに存在しているというよりは、意外と簡素なルール、数少ないルールの連鎖で創発されているだけであって、その最終結果を、僕らが単に崇高さを感じてしまっているだけだ、という気がしてこない?(p.351)
創発性」とは、それを感じる側、つまりヒトの脳にとってのみ意味のある現象であって、創造している当人、つまりシステム素子そのものは、いつも通りの動作を繰り返しているにすぎない。「創発してやろう」なんていう色気や魂胆なんてどこにもないと。(p.352)

まさに『単純な脳、複雑な「私」』だ。

創発ってあんまり聞かない言葉だなぁと思って調べてみた。

創発(そうはつ、emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。

創発 - Wikipedia

生物学で使われる言葉なのか。いわゆる創造性-creativeとは違うものなんだな。「創造的なもの」に近い意味だと勝手に解釈していた。でもこれも面白い。creativeに加えて、このemergenceもこれからの日常で意識したいと思った。例えばある音楽に対して良いと思うかどうかは、受け取る人次第なんだから。短調なミニマルがある瞬間で何かを新しい動きになることが大好きな自分もいるわけだから。